インテリアコーディネート(マテリアル)
椅子やデスク、照明、収納、ソファなどの各種インテリアは、その使われている素材によって使い勝手や空間の雰囲気を変化させます。布や木・ガラスなど、部屋のイメージにあわせた素材でインタリアをチョイスし、レイアウトすることが、インテリアコーディネートには重要です。
ここでは、マテリアルに注力したインテリアコーディネートのスキルを基礎から身につけ、つくりあげたインテリアデザイン専攻の学生作品の一例をご紹介しています。
鄒 永鈺
デザイン科 インテリアデザイン専攻/中国出身
広さがあるLDKは解放感満載で、自然に人が集まる。人が集まる住まいだからこそ、接客空間と私的空間の動線は適切に分け、どんなシーンであっても心地よく暮らせます。Partyを楽しくするための演出に最も重要なキッチンは、ゆったりと設け、3方向からアクセスできてみんなで使いやすくなっています。
From Teacher
インテリアコーディネートはマテリアル(素材)で大きく印象が変わります。作者は、住宅は家族だけのものではなく、「人を招くことができてこそ価値がある。」という高いコンセプトを掲げて、素材や設備、家具を選定していきました。家に人を招きたくなり、招かれることが嬉しくなる洗練された提案が作りだせたと思います。
池田 一真
デザイン科 インテリデザイン専攻/秋田県立大曲工業高校出身
窓から六義園が見えるマンションの一室をフルリノベーションする課題の住居者は、五十代夫婦としました。人あたりの良い人柄で、この家には友人やお孫さんがよく訪ねてくる。という場面を想定してプランニングしていきました。人が訪ねたくなる家。人を呼びたくなる家。そんな誰もが快適に生活できる居心地の良い家とは何かと自分なりに求め、旅館を彷彿させるようなおもてなしを感じるデザインとなっています。
From Teacher
作者は、旅館のように特別な時間を過ごせ、居心地の良さを感じる住空間となるようにコーディネートをしていきました。様々な家具や壁・床・天井も、素材によって統一感を出し、カラーリングでアクセントをつけて引き締めています。コンセプトに沿ったこだわりのある素材選定と設えにより、温かさと豊かさが溢れる提案となりました。
デザイン科(3年制)では、デザインの基礎から現場で即戦力となるための高度なスキルまでを、現場経験豊かなプロの講師による指導で学習。専門性の高いデザインを学ぶための4専攻を設置。実践的な学習を通して感性とスキルを磨き、卒業後は幅広い業界で活躍できるプロデザイナーをめざします。