パッケージデザイン
商品の顔となるパッケージデザイン。その多くは立体物のため、展開図からデザインしていくことも多くあります。その商品の特性やコンセプトを理解し、ユーザビリティなどを考えデザインすることが必要です。他商品との差別化はもちろん、より多くの人に愛着を湧かせ、手にとり、そしてリピート購買してもらうためのデザインを心がけなくてはなりません。
ここでは、パッケージデザインのスキルを学んだ、デザイン科(3年制) グラフィックデザイン専攻の学生が制作した作品の一例をご紹介しています。
服部 真歩
デザイン科 グラフィックデザイン専攻/東京都・私立文京学院大学女子高校出身
「フルース」というフルーツビネガーを想定した飲料です。商品のコンセプトは「働く女性に手軽に飲める健康と美容のフルーツビネガー」です。ターゲットは20代半ば〜後半の女性です。販売場所はコンビニを想定しています。ロゴ、パッケージ共にフルーティーさと可愛くポップな印象になるよう制作しました。
From Teacher
ターゲットの「働く女性」と「美容・健康」を手に取りやすいパッケージデザインにうまくまとめています。商品情報を伝えるネーミングもキャッチーでオリジナリティがあります。ボトルの大きさや3種類の味、中身の飲料の色にまでこだわり丁寧に制作しました。占いやアレンジレシピを掲載するなど、販売促進まで考えられたパッケージです。
Lim Sher Maine
デザイン科 グラフィックデザイン専攻/Nobel International School 出身
LabyEnneというインターナショナルキャラクターグッズブランドを想定しデザイン制作と展開を考えました。Labyは主人公の名前で、Enneはエニアグラムの略です。動物と性格タイプを合わせたキャラクターデザインを活かすパッケージデザインを制作しました。
From Teacher
個人の特性を9つの性格タイプに分類したエニアグラムをキャラクターとしてデザインし、キャラクターブランドとしてキャラクターはもちろん、コミック(英語と日本語版)、販促グッズといった全てにコンセプトに沿った完成度の高いデザイン制作がされています。手に取った人にその魅力が楽しく伝わるパッケージデザインとなっています。
池村 渚
デザイン科 グラフィックデザイン専攻/埼玉県立芸術総合高校出身
「幸せをふりかけて、満ちたりる食卓。」をコンセプトに、薬膳から着想を得た味付けのふりかけブランドを想定しました。美味しくて体に優しいふりかけのイメージを大切にしてパッケージデザインはもちろん、ロゴタイプ、シンボルも含めてトータルにデザイン制作を行いました。
From Teacher
美味しさや高級感に+α薬膳のイメージを加えながら、高品質で新感覚なふりかけの専門店のコンセプトをよく考えて制作することができました。コンセプトに沿って商品をどう魅力的に見せるかをしっかりと検討して、手に取りやすく質感の高い高級感もあるパッケージデザインになっています。
CDジャケット
芹澤 未来
デザイン科 グラフィックデザイン専攻/神奈川県立横浜緑園高校出身
架空のアーティストを想定し、3〜5曲のミニアルバムのCDジャケットを制作しました。アーティストの特徴や世界観などを自由に作り上げ、企画・写真撮影・画像のレタッチ・デザイン・ディレクションをおこないました。モデルを友人にお願いし、多くの写真を撮影したことでイメージ通りに制作することができました。
From Teacher
本人が得意とし、高めてきた写真の撮影、画像加工テクニックを存分に発揮できた作品です。横顔と鮮やかな黄色い傘が印象的なビジュアルになりました。雨上がりの匂いや空気感が伝わる写真は、アーティストの瑞々しさと重なってフレッシュな仕上がりになりました。顔に文字を書くアイデアもユニークです。
原田 莉茉
デザイン科 グラフィックデザイン専攻/川崎市立高津高校
授業課題の中で自身の好きな洋画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」を選び、ブルーレイディスクのパッケージをデザインしました。特別版を想定し紙のケースを制作することにしました。タイトルロゴを大きく切り抜き、パッケージのイラストが見える仕様にしたことで、購入後にケースを開ける際の喜びまで計算しています。
From Teacher
紙ケースを付けたことで、大きく切り抜いたタイトルロゴから見えるカラフルなイラストが、パッケージを開ける楽しみを際立たせるデザインになっています。ケース内のデザインも大胆な構図とポップなイラスでケースなしでも完成度は高く、映画の主人公が天真爛漫に暴れる楽しげな映画の内容が伝わってきます。
デザイン科(3年制)では、デザインの基礎から現場で即戦力となるための高度なスキルまでを、現場経験豊かなプロの講師による指導で学習。専門性の高いデザインを学ぶための4専攻を設置。実践的な学習を通して感性とスキルを磨き、卒業後は幅広い業界で活躍できるプロデザイナーをめざします。