ショーウィンドウ・ディスプレイデザイン
展示する商品やブランドの特徴を捉え、アピールをするためのショーウィンドウをデザインする。カタログやホームページだけではお客様に伝えることができない、サイズや質感などを身近で感じてもらうための、ディスプレイデザインを行います。
ここでは、ショールーム・店舗ディスプレイデザインのスキルを基礎から身につけ、つくりあげたインテリアデザイン専攻の学生作品の一例をご紹介しています。
中田 有紀
デザイン科 インテリアデザイン専攻/埼玉県立本庄東高等学校出身
「日常に癒しと特別感を」大人の女性をターゲットに、高級感と華やかさのあるディスプレイに仕上げました。カラースキームは落ち着いたピンクベージュとブラウンとし統一感を持たせ、アンティーク調のゴールドで、レトロでゴージャスな雰囲気を演出しています。商品であるキャンドルは特別感を与えるためにやや高めの価格帯にし、癒しの観点からアロマキャンドル、部屋に置いておくだけで空間が華やぐ商品をセレクトしました。
From Teacher
1年生が行う店舗デザインの初めての課題は、ショーウィンドウを持つ店舗のデザイン。購買意欲を高めるショーウィンドウを考えていきます。ターゲティング、シーズン・イベント、ロケーション設定が重要です。作者は、実在するアロマキャンドルを販売するセレクトショップ、上質なものを求める大人の女性をターゲットとしており、ディスプレイに使われるプロップス(小道具)の質感と色味が惹きつけられるポイントとなりました。
勝田 陽美
デザイン科 インテリデザイン専攻/岩手県立盛岡第四高校出身
「肌も自然の美しく」若い世代から母親世代までの幅広い年齢層をターゲットにした肌に優しいオーガニックコスメ店のディスプレイです。計画地とした代官山はお洒落で落ち着いた雰囲気のカフェなどが多く、一息ついたり友人との会話を楽しむ女性が見受けられます。上品な雰囲気がありながらも「ちょっと寄っていこう」という気持ちで入りやすさもある店舗になるようデザインしました。
From Teacher
ショウウインドウを持つ店をデザインし模型制作まで行った1年生の課題。架空のブランドを設定するか、実在のブランドのコンセプトを理解してデザインするかを各々決めて行いました。この作者は実在するコスメブランドの専門店を想定しています。プロップス(小道具)の活かし方や照明計画により華やかさが増すデザインとなりました。
松垣 有咲
デザイン科 インテリデザイン専攻/神奈川県立生田東高校出身
観光客や美的健康意識の高い大人の女性などをターゲットに、現代のライフスタイルに沿った親しみやすいお茶の暮らしを提案するディスプレイです。手軽なお茶の愉しみ方から、手間暇かけたお茶の愉しみ方まで。渇きを潤すだけではない「緑の魅力」を伝えたいという思いでデザインしました。
From Teacher
新宿の商業施設NEWoManの2F改札階にあるART wallを立地とし、リサーチのもと自身で選択したブランドやコンテンツをディスプレイする課題に取り組みました。 茶葉を販売する「宇治茶祇園辻利」とその茶葉を使った飲食が楽しめる「茶寮都路里」のブランドコンセプトを展示した作品で、商品や店舗の紹介だけでなくライフスタイルの提案までされており、いつもはただ通り過ぎるだけの通路が+αとなる作品です。
デザイン科(3年制)では、デザインの基礎から現場で即戦力となるための高度なスキルまでを、現場経験豊かなプロの講師による指導で学習。専門性の高いデザインを学ぶための4専攻を設置。実践的な学習を通して感性とスキルを磨き、卒業後は幅広い業界で活躍できるプロデザイナーをめざします。