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ネットワークエンジニアのお仕事

IT社会を土台から支えるネットワークエンジニアのお仕事を紹介。

ネットワークエンジニア ネットワークエンジニア

コンピュータ関連のお仕事⑥

ネットワークエンジニア

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ネットワーク社会を土台から支える、縁の下の力持ち。

私たちは、日々の暮らしの中でリアルタイムで情報に接し、オンラインゲームやSNSなど、さまざまなITサービスを享受しています。それらを可能にしているのが、社会の隅々まで張り巡らされたネットワーク基盤(コンピュータ・ネットワーク)です。いまやコンピュータ・ネットワークは、水や空気、電気やガスと同じように「あって当たり前の存在」。そのネットワークを作るのがネットワークエンジニアです。ITで社会に貢献したい人にとって、社会を土台から支えるネットワークエンジニアは、やりがいの大きなお仕事です。

めざせる学科

コンピュータ・ネットワークとは?

世界中のスマホやパソコンで情報をやり取りするための通信網。

私たちはスマートフォンやパソコンを利用して、日常的にゲームを楽しんだり、SNSなどで情報のやり取りをしています。こうしたやり取りを行うためには、相手のコンピュータとつながっている必要があり、また、つなげるための技術も必要になります。この複数のコンピュータを相互につなげて情報をやり取りするしくみを「コンピュータ・ネットワーク」といいます。コンピュータ・ネットワークは、コンピュータ(PCやサーバ)、ネットワーク機器(スイッチやルータ)、伝送媒体(ケーブルやWi-Fi)などで構成されます。

コンピュータ・ネットワーク

■コンピュータ・ネットワークの種類

コンピュータ・ネットワークは、規模に応じて、LAN、WAN、インターネットに分類することができます。 LAN (Local Area Network)とは、家庭や企業など、比較的狭い範囲のネットワークです。同じ建物の中にあるコンピュータやプリンタ、サーバなどを接続してデータをやり取りします。WAN (Wide Area Network)は、離れた場所にあるLAN同士を相互接続して、データをやり取りするネットワークです。NTTやKDDIなどの電気通信事業者が提供する回線を利用して、本社と支店の企業内LANを接続する場合などに用いられます。インターネットは、世界中のすべてのネットワークをつなぐ巨大なコンピュータ・ネットワークです。ISP(インターネットサービスプロバイダー)と呼ばれる事業者が、インターネットへの接続業務を担っています。

コンピュータ・ネットワークの種類

ネットワークエンジニアとは?

社会のネットワークインフラを構築・監視する仕事です。

ネットワークエンジニアとは、ネットワーク機器を使ってコンピュータ・ネットワークを構築する、ネットワークのスペシャリストです。コンピュータ・ネットワークは銀行、病院、駅、消防署など、社会の至る所につながっており、いまや社会に必要不可欠なインフラになっています。ネットワークエンジニアは、それぞれのネットワークシステムが24時間365日安定して稼働するよう監視するなど、人々の生活を支える重要な仕事です。最近ではクラウドサーバ(インターネット上に構築された仮想サーバ)の普及に伴い、ネットワークエンジニアにもクラウドの知識とスキルが求められています。

ネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークシステムの設計から構築、運用まで、
すべての業務を担います。

ネットワークエンジニアは、ユーザー(顧客)の要望をもとに、ネットワークシステム全体を設計・開発し、システムができあがった後も24時間監視してトラブルに対応します。アプリケーション開発などと同じように、要件定義、設計、構築、テスト、運用・保守など、いくつかの段階に分かれており、工程ごとに複数のネットワークエンジニアが作業を分担して開発を進めていきます。ただし、システムエンジニアやアプリケーションエンジニアとは異なり、ネットワーク機器の設置など物理的な仕事も担います。

■ネットワークシステム開発の流れ

ネットワークシステム開発の流れ
要件定義
ユーザーの要望をもとに、どれくらいのエンドユーザーがつながるのか、どれくらいの速度が必要なのかなど、開発するネットワークシステムの全体像を明確にし、要件定義書にまとめます。
物理設計
要件定義書に基づいて、ネットワーク機器の配置やどのような配線にするかなどを決めます。そして、ネットワークを構成するすべての装置(サーバ、ルータ、スイッチなど)の設置場所を決め、設計図に記載します。
論理設計
例えば、企業のシステムで部署ごとにネットワークを分割する場合、どの機器がどのネットワークに属するかなどを決めます。また、IPアドレスやルーティングなどの情報をまとめて設計図を作成します。
構築
実際にネットワーク機器を設置し、コマンドや設定ファイルを用いて設定していきます。IPアドレス(スマホやPCなどネットワーク上の機器に割り当てられる番号)を設定することで、指定されたIPアドレス以外のアクセスを制限。また、ファイヤーウォールの設置やウイルス対策ソフトの設定などを行うことで、不正アクセスや情報漏洩などを防止します。
テスト
システムが正常に動作するかどうか、段階を追って検査します。まず、できあがったネットワークが正常に動作するかを確認し、次にトラフィック量や同時接続数などを調整して負荷に耐えられるかをチェック。最後にネットワークをサーバや端末に接続して実環境でネットワークが動くか確認します。
リソース
テストが完了したら最終的な品質管理を行い、異常がなければシステムをユーザーへ受け渡します。
運用・保守・監視
構築したネットワークシステムを安定的に稼動させるため、ソフトアウェアなどを使って状態を監視します。もしトラブルが発生した場合は、必要に応じて機器の交換などを行い、正常な状態を維持します。

■ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの違い

システムエンジニアは、プログラミング言語を使って、コンピュータシステムやソフトウェアを作る仕事です。一方、ネットワークエンジニアは、コンピュータシステムやソフトウェアが動作するための基盤(ネットワークシステム)を作る仕事です。ネットワークエンジニアは、ネットワークというITインフラを手がける点で、システムエンジニアと大きく異なります。

ネットワークエンジニアが活躍する場所

IT業界をはじめ、さまざまな業界に活躍の場が広がっています。

ネットワークエンジニアの就職先は、固定電話や携帯電話の回線を持つ「電気通信事業者」、一般企業向けのシステムを開発する「エンタープライズ系企業」、自社内でネットワークを運用している「ユーザー企業」の3つに大きく分かれます。

電気通信事業者とは、NTTやKDDIグルーブなど、固定電話や携帯電話の通信サービスを提供する会社です。ネットワークの規模が大きく、一つのネットワークを増築・運用していくことが、ネットワークエンジニアの主な仕事になります。

エンタープライズ系企業とは、IT業界における大企業を指し、富士通やNECなどの大手SIer(エスアイヤー)がこれに該当します。さまざまな企業からネットワークシステム開発の依頼を受け、要件定義から運用・保守・監視までいろいろな工程を受け持ちながら、比較的短い間隔でさまざまなネットワークシステムを作っていきます。

ユーザー企業で働くネットワークエンジニアの主な役割は、システム開発をエンタープライズ系企業などに発注する際、社内の要件をまとめて相手とすり合わせることです。最近はほとんどの企業でネットワークを活用しているため、ネットワークエンジニアを採用する一般企業が増えており、ネットワークエンジニアの活躍の場がさまざまな業界に広がっています。

ネットワークエンジニアが活躍する場所

ネットワークエンジニアになるには?

ネットワークエンジニアになるためには、ネットワークエンジニアとしての基本的な知識とスキルを身につけることが大切です。実務経験や資格が無くてもなれますが、ネットワークエンジニアに関連する資格はいくつかあり、それらを取得すれば必要な知識やスキルが効率よく身につきます。あらかじめスキルや資格について知っておくと、今後の学習の指針になるでしょう。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

●ネットワークの知識とスキル

ネットワークの世界には、LANやWAN、IP(Internet Protocol)など、数多くの専門用語があります。ネットワークエンジニアは、これらの専門用語を理解したうえで、ネットワークの設定を行わなければなりません。また、ネットワークエンジニアは実際にネットワーク機器を使って設定を行うため、ルータ、スイッチ、ブリッジなどの設定や、VLAN(バーチャルLAN)やIPの設定など、実践的なスキルも求められます。特にネットワーク機器の市場で圧倒的なシェアを誇るシスコシステムズ社製ルータの操作スキルは必須です。

●セキュリティの知識とスキル

不正アクセスからシステムを守ることも、ネットワークエンジニアの仕事のひとつです。ファイアーウォール、IDS(不正侵入検知システム)、IPS(不正侵入防御システム)などの知識やスキルは、安全なネットワークを構築する上で必要不可欠です。ネットワークにトラブルが生じると、さまざまな面に影響が及び、大きな問題に発展しかねないため、ネットワークエンジニアにもセキュリティに関する一定のスキルが求められます。

●クラウドコンピューティングの知識とスキル

これまでのネットワークエンジニアは、主に自前のサーバを使って社内のITインフラを運用・監視していました。ところが、近年はクラウドが普及したことにより、自前のサーバからクラウドサーバへ移行する企業が増えています。その傾向は今後いっそう強まると考えられており、ネットワークエンジニアにもクラウドコンピューティングに関する知識とスキルが求められています。

●コミュニケーションスキル

ネットワークシステムの開発は、要件定義から運用・保守・監視まで、複数のネットワークエンジニアが作業を分担しながら進めていきます。全員が協力し、計画通りにシステムを完成させるためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。また、ユーザーから詳しい要望をヒアリングしたり、ユーザーに開発状況などを説明する際にも、コミュニケーションスキルは役立ちます。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

ネットワークエンジニアをめざす⼈におすすめの資格

●基本情報技術者試験(国家資格)

経済産業省が認定する「情報処理技術者試験」の中の一つであり、もっともスタンダードな資格です。ITエンジニアとしての基本知識を認定する資格で、企業の注目度も高く、取得すれば就職活動などで大きなアピール材料になります。日本工学院ITカレッジでもこの資格を重視しており、資格取得を徹底サポートしています。

●CCNA(民間資格)

シスコシステムズ社が認定する世界共通の民間資格です。同社製機器を使った、小規模ネットワークを構築するための製品・技術知識を評価します。シスコシステムズ社は世界のネットワーク機器市場で圧倒的なシェアを誇っているため、この資格を取得すれば実践的なスキルを備えている証明になります。ネットワークエンジニアをめざす人の登竜門となる資格です。

●ネットワークスペシャリスト試験(国家資格)

「情報処理技術者試験」の中で、上位に位置する「高度試験」の中の一つです。ネットワーク全般について幅広い知識を持ち、大規模なネットワーク環境を構築・運用できるネットワークエンジニアとしての能力が問われます。

●情報処理安全確保支援士試験(国家資格)

「情報処理技術者試験」の中で、もっとも上位に位置する資格です。サイバーセキュリティに関する実践的な知識やスキルを認定する資格であり、システム管理や情報セキュリティマネジメントなど、広範かつ高度な知識・スキルが問われます。

●LPIC/LinuC(民間資格)

いずれもLinux OSに関する技術力を認定する資格です。LPICが世界180カ国以上で実施されているグローバルな資格であるのに対し、LinuCは2018年にスタートした日本国内向けの新しい資格です。LPICをベースに、日本市場のニーズに合わせて策定されました。

●AWS認定クラウドプラクティショナー(民間資格)

AWS認定とは、Amazon社が提供しているクラウドコンピューティングサービス「Amazon Web Services」に関する知識を証明する資格制度です。AWS認定クラウドプラクティショナーは、そのAWS認定制度の1つであり、クラウドの概念やセキュリティなど、基礎レベルの知識を認定します。


日本工学院のネットワークエンジニア育成教育

ネットワークエンジニアをめざすなら、日本工学院ITカレッジで学んでみませんか。日本工学院ITカレッジでは、ネットワークエンジニアになるために最適な学習環境を整え、希望者一人ひとりをプロのネットワークエンジニアに育てています。

ネットワークエンジニア育成教育

特長1

ITの初学者をネットワークエンジニアに育てるカリキュラム。

日本工学院ITカレッジのカリキュラムは、学習内容を段階的に明示し、学生一人ひとりの習熟度に合わせて無理なくスキルアップできるように作られています。だから、ITの初学者でも大丈夫。「楽しく学ぼう」をコンセプトに、最先端のIoTデバイスを使ってものづくりの感動を味わい、体験を通してITスキルを身につけていきます。ネットワークについても一から教えていきますので安心してください。

特長2

専門性と汎用性のバランスのとれたエンジニアを育てます。

ネットワークエンジニアになるには、ネットワーク以外にもさまざまな知識とスキルが必要です。ITスペシャリスト科(4年制)ネットワーク・クラウド専攻では、ネットワークやクラウドを中心に、セキュリティやWebなど、幅広い知識とスキルをじっくりと身につけていきます。また、ネットワークセキュリティ科ネットワーク専攻でも、2年間を最大限に有効活用し、OSやIT全般に関する知識をひと通り学んでいきます。いろいろな知識やスキルを習得することで、エンジニアとしての専門性と汎用性がバランスよく身につきます。

専門性と汎用性のバランスのとれたエンジニアを育成

特長3

業界で活躍するために必要な実践力が身につきます。

日本工学院ITカレッジの教育は、大学と比べて圧倒的に実習時間が多く、学ぶ内容も実践に即しています。例えば、ネットワーク機器を操作する『ルータ実習』では、ネットワーク業界標準のシスコシステムズ社製ルータを使用して実践力を身につけます。また、新しいトレンドになっているクラウドについても、GoogleやAmazonのクラウドサービスを活用しながら、実践的にスキルを養います。産学連携のプロジェクトを行ったり、IT業界から講師を招いて特別講義を行うなど、最新技術の習得にも力を入れています。

特長4

シスコ・ネットワーキングアカデミーを教育に導入しています。

ITスペシャリスト科(4年制)とネットワークセキュリティ科では、ネットワーク業界をリードするシスコシステムズ社のネットワーク技術者養成カリキュラム『シスコ・ネットワーキングアカデミー』を教育に導入しています。これは、情報ネットワーク基盤に関わる実践的な知識・技術を学べる世界標準の教育プログラム。ネットワーク業界の定番資格であるCCNA(Cisco Certified Network Associate)に対応しており、シスコ認定インストラクター(CCSI)の資格を持った教員が実践的な指導を行っています。

シスコ・ネットワーキングアカデミーを教育に導入

特長5

めざす資格を確実に取得できる、充実した資格サポート。

ネットワークエンジニアに関連する資格を取ろうと思っても、何をどう始めればよいか、最初はよくわからないでしょう。めざす資格を確実に取得するには、取得計画を立て、効率よく勉強することが大切です。日本工学院ITカレッジでは、学科ごとに資格ロードマップを作り、学生が計画的に資格を取得できるようにバックアップしています。ネットワークエンジニアをめざす人には「CCNA」の資格対策を授業で行うほか、企業の注目度が高い「基本情報技術者試験」や、学生に人気の「AWS認定クラウドプラクティショナー」などについてもしっかりサポートしています。

特長6

就職の専門機関と各学科による、二重の就職サポート。

日本工学院の学生は、自分が在籍する学科と就職支援の専門機関であるキャリアサポートセンターから、二重の就職サポートを受けることができます。キャリアサポートセンターには長い歴史の中で蓄積してきた膨大な就職ノウハウがあり、先輩たちがどんな就職活動を行い、どんな企業に就職したのかといった具体的なデータは、就職活動を成功に導く大きな力になっています。一方、ITカレッジでも『キャリアデザイン』などの就職系科目をカリキュラムに組み込み、学生自身がキャリアを描けるようにサポートしています。シスコシステムズ社に就職した卒業生を招き、ネットワークエンジニアの仕事について在校生に直接話してもらうなど、学生たちのモチベーションが上がるような楽しい機会を積極的に設けています。

就職の専門機関と各学科による、二重の就職サポート

先生からのメッセージ

先生

ネットワークセキュリティ科 科長(蒲田校)

井上 正也 先生

担当科目:ネットワーク、シスコ認定実習、プログラム実習

【プロフィール】
プログラマ、システムエンジニア、およびネットワークエンジニアとしての豊富な経験を持ち、生産管理、製造、人事、環境管理など幅広い分野でのシステム構築に携わる。大規模ネットワークの設計・構築にも精通し、シスコシステムズの認定インストラクター、マイクロソフトの認定プロフェッショナルとして多くの学生を指導。

ネットワークエンジニアをめざす人がいまできること

ITパスポート試験にチャレンジしてみよう!

ネットワークエンジニアは、ネットワークだけわかっていればよいわけではありません。ネットワークエンジニアが十分に専門性を発揮するためには、IT全般に関する幅広い知識が不可欠です。入学前にITのベーシックな知識を問う「ITパスポート試験」を受けてみるのもよいと思います。ネットワークについては、入学してから私たちがしっかり教えます。

ネットワークエンジニアをめざすみなさんへ

ネットワークエンジニアは、社会貢献度の高い魅力的な仕事です。

オンラインゲームやインターネットをきっかけに、コンピュータ・ネットワークに興味を持った人も多いと思います。もちろん、それもネットワークの魅力の一つですが、コンピュータ・ネットワークは私たちの見えないところで暮らしを支えている社会インフラ(生活の基盤)です。その構築や運用・監視を担うネットワークエンジニアの仕事は、とても奥深く、やりがいに満ちています。社会への貢献度も高く、人の役に立つ仕事がしたいという人にはピッタリの仕事です。ネットワークエンジニアに興味があるという人は、ぜひ私たちと一緒に学びましょう。

開催日

4/27() 5/6() 11() 25()
6/1() 8() 15() 22()

日本工学院では、1年を通じてオープンキャンパス+体験入学を随時開催しています。