VFXとは「Visual Effects」の略称で、視覚効果を意味します。VFX関連の職種の場合、CGモデラーやCGアニメーターとは異なり、最初から専門職として採用されるケースがほとんどです。使用するソフトも実写合成(コンポジット)やエフェクトを目的とした専門的なものが多く、VFX関連業界に就職するには、それらを使いこなせることが不可欠です。そのため日本工学院 CG映像科では、実習を通じて基本的なスキルをブラッシュアップしていきます。実写合成は映像ありきの技術なのでコンポジターの進路は映像業界がメインになりますが、エフェクトアーティストはゲーム業界などからも求められています。
日本工学院CG映像科のVFX教育
CG映像において、キャラクターと背景、実写映像を合成するコンポジットや、視覚効果(閃光、爆発、炎など)を加えるビジュアルエフェクトについて学びます。業界の定番ソフトである「Maya」や「After Effects」のほか、「Nuke」(1カットのクオリティーを上げることに特化したコンポジットソフト)や「Houdini」(高度な物理現象のシミュレーション機能を備えた3DCGソフト)など、近年注目度が高まっているハイエンドソフトも授業に導入し、VFX系の基本スキルをしっかり養います。また、映像作品として完成させるための映像編集テクニックもマスターします。 |
■使用する主なソフトウェア ◯コンポジット関連/「Nuke」「After Effects」「Blender」 ◯エフェクト関連/「Houdini」「Maya」 ◯編集関連/「DaVinci Resolve」「Premiere Pro」 その他
コンポジットとは、3DCG、2Dグラフィックス、実写映像などの各種素材を合成することをいいます。各種素材を作る工程のパートから素材を受け取り、素材感の色調や解像度の違いなどを調整し、一つの映像として仕上げていきます。CG映像科では、「Maya」や「After Effects」に加え、「DaVinci Resolve」や「Nuke」など多彩なソフトを使って実写合成のスキルを養います。特に「Nuke」はワールドワイドに普及しつつある注目のハイエンドソフトであり、映画やCMなどの映像制作に欠かせないソフトになってきているので、「Nuke」のスペシャリストを講師に招き、重点的にフォローしています。 |
ビジュアルエフェクトとは、作品をよりダイナミックにしたり、リアリティを増す目的で映像に加えられる自然現象(煙・水・爆発・キラキラした光など)や、実在しない視覚表現(ドラゴンがはく炎や漫画的な集中線など)をいいます。CG映像科では、3DCG統合ソフト「Maya」に加えて、VFX制作に強い3DCGソフト「Houdini」を授業に導入し、VFXに興味のある学生がより専門的に学べるようにしています。「Houdini」はハリウッドなど海外のプロダクションで長年使われてきたソフトであり、国内でも導入する会社が増えつつあるので、「Maya」と「Houdini」でスキルを磨けば、将来の活躍の場がいっそう広がります。 |
最終工程の編集作業では、映像とBGM、SE(効果音)、台詞などを合わせて作品を完成させます。CG映像科では、ノンリニア編集ソフト「Premiere Pro」を使いながら編集スキルを養います。映像業界への就職をめざす学生は、就職活動の際、デモリール(自分が作った映像作品集)を用意する必要があるので、映像編集者を志望しない学生にとっても役立つでしょう。 |
一般的なCGワークフロー
プリプロダクション
企画
コンセプトアート
プロダクション
モデリング
リギング
アニメーション
ライティング
エフェクト
ポストプロダクション
コンポジット
編集
納品
※CG映像科では、上図のすべての制作工程について学べます。
コンポジター
3Dや2Dの原画、実写映像などを組み合わせて合成し、最終的な画を制作する
エフェクトアーティスト
煙・炎・水・爆発・発光など、コンピュータの演算によって生成させる
ライティングアーティスト
3DCGの仕上げに近い工程で、光や照明の設定を行う
●映像業界(コンポジター、エフェクトアーティスト) ●ゲーム業界(エフェクトアーティスト その他
日本工学院CG映像科では、ゲームCG、アニメCG、映像・VFXに関する専門コースを設置し、さまざまなCG業界で活躍できるCGクリエイターを育成しています。
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