
CG映像科
CGのコンテスト「WHO'S NEXT?」において...
2024/12/10
CGモデラーは、CGアニメーターと並ぶCG業界の人気職種です。日本工学院CG映像科では、CGモデラーが作るモデルをキャラクター、メカ(自動車や飛行機、ロボットなどの機械類)、背景などに分類し、CG関連業界で実際に使用されているCG・3DCGソフトを使って、キャラクターやメカなど各種モデルの制作スキルを高めます。CGモデリングの技術はCG関連業界全般で求められているため、ゲーム業界、アニメーション業界、映像業界、デザイン業界、建築業界、機械設計業界など多彩な分野に就職可能。CGモデラーとしての個性や造形力が海外に評価されれば、活躍の場が一段と広がります。
日本工学院CG映像科のモデリング教育
CGの初心者でも基礎を理解できるよう、モデルを作ったらすぐにアニメーションで動かしたり、動かしたものを編集でつなげて映像にするなど、初めにCG制作の全工程について学びます。その後、CGモデリング関連科目を選択し、専門スキルを高めていきます。教育で扱う領域は、キャラクターや背景を3D化する「モデリング」、3Dモデルに色や光沢などのディテールを貼り付けリアルに見せる「マッピング」、CG空間の中におけるカメラワークやライティング(照明)などです。それらを「Maya」や「ZBrush」などCG業界標準の3DCGソフトを使って学びます。 | ![]() |
■使用する主なソフトウェア
◯3DCG統合ソフト「Maya」 ◯スカルプトツール「ZBrush」 ◯3Dペイントソフト「Substance Painter」 その他
モデリングには、多角形の面を組み合わせて形を作る方法(ポリゴンモデリング)や曲線をもとに面を生成する方法(NURBSモデリング)など、さまざまな方法があります。それらを3DCG統合ソフト「Maya」を使って学び、さらに彫刻に近い感覚で造形(スカルプトモデリング)する場合は「ZBrush」という専門ツールを使って学んでいきます。「ZBrush」はより直感的に高度な3Dアート作品が作れるため、「Maya」を基礎としながら、「ZBrush」を使ってより高度なものを作っていくという多層的な教育を行っています。 | ![]() |
マッピングとは、モデルの表面にテクスチャと呼ばれる画像を貼り付けることをいいます。例えば腕を作る際、リアリティは形よりも皮膚の色や汗など表面の情報に表れることがあります。それほどマッピングは重要なので、実習では「Photoshop」で加工した画像を「Maya」に取り込み、マッピングのスキルをしっかり養います。これに加え、海外のCG系スタジオなどで標準になっている3Dペイントソフト「Substance Painter」を導入しています。 | ![]() |
一般的なCGワークフロー
プリプロダクション
企画
コンセプトアート
プロダクション
モデリング
リギング
アニメーション
ライティング
エフェクト
ポストプロダクション
コンポジット
編集
納品
※CG映像科では、上図のすべての制作工程について学べます。
3DCGモデラー
ゲームやアニメーション、映画、CMなどのキャラクターや背景の3Dモデルを制作
3DCGデザイナー
3DCGモデラーの仕事に加え、質感、照明の設定、カメラワークなど、3DCG制作全般を行う
2DCGデザイナー
CGによるイラスト、写真加工、グラフィックデザインなどを行う
●ゲーム業界 ●アニメーション業界 ●映像業界 ●デザイン業界 ●建築業界 ●機械設計業界 その他
CG映像科
荻野 展生 先生
担当科目:デジタル演習、
プロジェクトワーク
【プロフィール】デジタルアーティスト。美術大学卒業後、フリーランスのCGディレクターとして、ゲーム、CM、テレビ番組など数々のCG制作に携わる。日本工学院での教員歴も18年と長く、教え子たちが大ヒットアニメ映画や有名ゲーム作品のクリエイターとして活躍している。
教育のモットー(指導方針)
一人ひとりのレベルや個性に寄り添って、モデラーとしての能力を引き出してあげたい。
モデラーをめざす学生は一人ひとりレベルも違えば、知りたいことも違います。だから、私は一人ひとりの状況をふまえて教えることが大事だと思っています。その学生がもともと持っている発想や興味をいかに引き出してあげられるか。それに加え、CGクリエイターとしてのプロの視点から、どうすれば学生がより良い作品を作れるかについて、意識づけの段階からサポートするようにしています。誰でもなんとくなく作ってみても、それなりのモデルはできます。そうではなくて、テクスチャにこだわったり、意図してこういう表現をしてみようと作品に取り組むと、できあがったモデルに大きな差が生じてきます。そういう意識はCGを制作する上で非常に重要なので、学生にしっかり伝えるようにしています。
CGモデリングの将来
CGモデリングの技術は、ゲームやアニメなどのエンタメ業界以外にもどんどん広がっていくと思います。例えば、いままでは自動車メーカーがクルマをデザインする際は「モックアップ」といって発泡スチロールを削って模型を作っていました。それが今ではCGでモデルを作り、さらに実写と合成して、さも街中の道路を走っているかのような映像を映し出すことが当たり前になってきています。これを「デザイン・ビジュアライゼーション」といいます。最近ではさらに一歩進み、走行中の車窓か見た景色の流れや、街ゆく人から見たクルマの動きなどもリアルタイムに再現する「リアルタイム・ビジュアライゼーション」が主流になってきています。
これからのCGモデラーに求められること
CGモデラーに限らずCGクリエイター全般にとって、作品の制作依頼者(クライアント)の意図をキャッチする能力がなによりも大切です。また、いろいろな人たちと共にチームを組んで制作するので、コミュニケーション能力も欠かせません。一方、CGモデラーには芸術性も求められます。最近はCGモデラーをアーティストとして評価する風潮が世界的に広まっており、世界中に著名なCGモデラーが存在します。CGモデラーのアーティストとしての側面がいまほど注目されている時代はないでしょう。これからCGモデラーをめざす人にとって、やりがいのある、豊かな可能性を秘めた未来が待っています。
CGモデラー志望者が今できること
CGモデラーをめざすなら、自分の身のまわりの世界に関心を持ち、興味を広げてください。例えば将来、悲しんでいる女王を形にする際、女王の姿がわからなかったり、悲しみの表情がわからないと形にできません。そのためには、日頃から本を読んだり、文化や心情表現について学んだり、絵画を観るなどアート的なものに興味を持つことがとても大事です。CGモデリングは結局のところ感覚がものをいう世界なので、アート的な視点を育むことも大事だと思います。
CGモデラー志望者へのメッセージ
専門学校でなんらかのスキルを身につけ、将来の生活を支える職業を選択するとき、キャラクター作りが楽しいとか、ファンタジーの世界に浸っていたいという気持ちを生かしつつ、それを現実に仕事として選べるのは幸せなことですし、CG以外になかなかないことだと思います。最初はほとんどの学生がCGの初心者ですが、VFXスーパーバイザー(特撮映画の指南役として監督にアドバイスする仕事)や、大ヒットアニメ映画のCGデザイナーとして活躍している教え子もいます。興味がある人はぜひこの世界へ飛び込んできてください。
日本工学院CG映像科では、ゲームCG、アニメCG、映像・VFXに関する専門コースを設置し、さまざまなCG業界で活躍できるCGクリエイターを育成しています。
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