
ゲームクリエイター科 4年・2年
U-22プログラミング・コンテスト2022で経済産...
2022/12/19
ゲームプログラミングの基礎から、高度な3Dプログラミングの応用分野まで幅広く学べるコースです。4年制学科では、ゲームエンジンに頼らず、一からゲームをプログラムする「フルスクラッチ開発」のスキルをしっかり身につけます。2年制学科では、ゲームエンジンを中心に使いながら、2年間でプログラミングスキルを習得。プログラミングの経験がない人でも、チーム制作を通してスキルアップすることで、ゲームプログラマーとしての実践力が身につきます。
4年制学科では、コンシューマーゲームをフルスクラッチ開発することを目標に、クライアントサイドとサーバーサイドのゲームプログラミングについて学びます。3DCGプログラミングやライブラリ開発についても学び、実機を使ったVRゲームの開発なども行います。2年制学科は、ゲームエンジンを使いながら、主にクライアントサイドのゲームプログラミングについて学びます。
ゲームの制作工程のうち、多くのゲームプログラマーが関わるのが「実装・テスト段階」です。ゲームプログラマーコースでは、「実装・テスト段階」におけるゲームプログラマーの役割を十分に果たせるよう、プログラミングスキルをしっかりと磨きます。また、チーム制作を通して、企画や設計を含むゲーム制作全体の流れについても実践的に学びます。
ゲームプログラマーコースで学ぶ主な領域(実装・テスト段階など)
※ゲームクリエイター科四年制/ゲームクリエイター科では、上記すべての制作工程について学びます。
ゲームプログラマーコースでは、段階式のカリキュラムでプログラミングスキルを高めていきます。1年次にプログラミングの基礎を学び、2年次から3DCGプログラミングやゲームエンジンの使い方の応用について学びます。3年次以降は、物理計算を扱うプログラムやネットワークプログラミングなど、より高度なプログラミングにチャレンジします。
年次ごとの学びの流れ
4年制 | 2年制 | |
1年次 | ゲーム開発基礎(プログラミング基礎、ゲームデザイン基礎、ゲームプロジェクト基礎) ゲームエンジン基礎、数学基礎、教養、キャリアデザイン |
|
ミニゲームなどの制作(個人または少人数による制作) | ||
2年次 | 3D描画エンジン制作 シェーダープログラミング |
ゲームプログラミング ゲーム数学 |
ゲームなどの制作(コンテスト応募、イベント展示) | ||
3年次 | 物理プログラミング ネットワークプログラミング |
卒業 (就職・大学編入・4年制編入) |
就職作品制作 | ||
4年次 | ゲームプログラミング 応用・制作 |
|
卒業制作 | ||
卒業(就職・大学院進学) | ||
プログラミング言語
4年制学科は、C++を中心に幅広く学び、一からプログラミングできる力を身につけます。また、サーバーサイドのプログラミングについて、サーバーの基本となるLinuxについても学び、PHPなどを使って実際にサーバー側のプログラムを書いていきます。2年制学科では、C#を中心に学んでいきます。
■授業で学べるプログラム言語
C、C++、C# など
PHP、Python など
ゲームエンジン
2年制学科は「Unity」を使ったゲームを作成します。4年制学科では、「Unity」に加え、ハイエンドゲームが作れる「Unreal Engine」についても学びます。
■授業で学べるゲームエンジン
Unreal Engine(アンリアルエンジン)
Unity(ユニティ)
3Dグラフィックスを多用するハイエンドコンシューマーゲームの開発には、3DCGプログラミングの技術が欠かせません。3D表示を専門的に行うためのプログラムのしくみとして重要なのが「OpenGL」と「DirectX」です。「OpenGL」はさまざまなプラットフォームに対応しており、「DirectX」はWindowsやXboxのゲーム開発に用いられます。また、3DCGを扱う際に使われるグラフィック専門のプログラミング言語(シェーダー言語)というものも存在します。ゲームプログラマーコース(4年制)では、これらについて2年次から本格的に学んでいきます。
ゲーム開発には、3Dのキャラクターを表現するとか、サウンドを読み込んで鳴らすなど、どのゲームにも共通で使える定番のプログラムがあります。その集合体をライブラリといいます。ゲームプログラマーコースでは、汎用的に使えるプログラムの部品を設計して実装する「ライブラリ開発」の授業を3年次から行っています。ハードウェアや数学の知識が必要になりますが、ゲームの基盤になる部分を学べる点も大きな特長です。
■ゲームプログラマーコースでめざせる主な職種
ゲームプログラマー
ゲームのアイデアを仕様に沿って、実際にゲームが作動するようプログラミングするエンジニア。
ゲームプログラマーをめざすうえで、ゲームプログラミングの実際やゲームプログラマーの仕事について知っておけば目標が立てやすくなります。ゲームプログラミングと一般的なプログラミングの違い、フルスクラッチ開発やゲームエンジン、ゲームプログラマーの仕事、ゲームプログラマーに必要なスキルなどについて理解を深め、ゲームプログラマーとして活躍できるスキルを身につけましょう。
ゲームのプログラミングは、一般的なプログラミングと比べ、グラフィックを重視し、多用します。3Dのグラフィックスを扱うのは、CADなど一部の例外を除くとゲームしかありません。プログラミングの構成が3層からなる点も大きな特徴です。ゲームプログラミングは、プラットフォーム、ゲームエンジン、ゲームアプリケーションで構成されており、さまざまな技術が用いられています。開発方法にもフルスクラッチ開発とゲームエンジンによる開発の2タイプがあり、フルスクラッチ開発ではプログラミング言語を駆使して一からゲームを作っていきます。
現在のゲームのほとんどは「オブジェクト指向プログラミング」という方法で作られています。これは、作ったプログラムが再利用しやすく、完成したゲームもカスタマイズしやすいなどのメリットがあるためです。一つひとつの技術や作り方をマスターすることはたいへんですが、基礎をしっかりと固めれば、ハイエンドのゲームをプログラムすることも可能。日本工学院では、ゲームの持つ「おもしろさ」「楽しさ」を大事にしながら、確かなブログラミングスキルを養っています。
ゲームプログラミングの構成(3層構造)
ゲームアプリケーション
ゲームシーン
ステージ
ゲームオブジェクト
ゲームエンジン
グラフィック
サウンド
入力デバイス
AI
物理/数学
ネットワーク
プラットフォーム
DirectX/OpenGL
OS
ゲーム開発には、フルスクラッチ開発とゲームエンジンを利用した開発の2種類の手法があります。フルスクラッチ開発とは、プログラミング言語を駆使してゲームを一から作っていく方法です。ゲームの制作現場では、さまざまなプログラミング言語が使われており、大手のゲーム会社などはフルスクラッチ開発でゲームを作り、開発ノウハウをまとめた自社独自のゲームエンジンを持っています。オリジナルな表現を可能にするフルスクラッチ開発は、ゲームプログラマーとしての真価が試される非常に重要な開発スキルです。短期間で習得することは困難ですが、日本工学院では4年制学科を中心に教えています。
主なプログラミング言語
C言語
ハードウェアの制御やOSの開発にも使用されるプログラミング言語です。C++やC#の元になった言語です。
C++
C言語を拡張して、より高度な機能を持たせたプログラミング言語です。コンシューマーゲームやスマホゲーム、PCゲームなど広範囲に利用することができます。
C#
複雑なプログラムを効率よく安全に作成できる言語です。ゲームエンジン「Unity」にも使われています。
PHP
初心者にも扱いやすく、上級者にとってもさまざまな機能を盛り込むことができる、人気のプログラミング言語です。
Python(パイソン)
AI開発によく使われているプログラミング言語です。初心者でも習得しやすく、これからのプログラミング言語の主流になりつつあります。
※ゲームプログラマーには、クライアントサイドといってゲーム機本体側の開発を担当する人と、サーバーサイドのプログラマー(ネットワーク先のプログラムだけを担当する人)がいます。クライアントサイドの主流はC++言語で、サーバーサイドではPHPなどを使ってプログラミングを行います。
ゲームエンジンとは、ゲームを効率的に作る機能をパッケージ化した開発ツールです。ゲームエンジンを使うことで、プログラミング初心者でも比較的容易にゲームを作ることができます。代表的なものに「Unreal Engine」と「Unity」があります。最近はゲームエンジンを使った開発が進んでおり、特にスマホゲームなどはゲームエンジンを使用する割合が高まっています。日本工学院でもゲームエンジンを使った授業を行っています。
代表的なゲームエンジン
Unreal Engine(アンリアルエンジン)
ハイエンドのゲームに良く使われているゲームエンジンです。AAAクラスの美しいビジュアルを表現することができます。
Unity(ユニティ)
コンシューマーゲーム、スマホゲーム、PCゲームなどあらゆるプラットフォームに対応したゲームエンジンです。誰でも簡単に、楽しみながらゲームが作れるので、一般のユーザーも増えています。
Unityの操作画面
ゲームプランナーが考えたおもしろさをコンピュータ上に実装する(しくみを作る)のが、ゲームプログラマーの役割です。チームの中でプログラマーの人数はもっとも多く、担当ごとに小さなチームに分かれながら、ゲームプログラマーのリーダーのもと、分担して開発に取り組みます。ポイントは、仕様書通りに作れば終わりではないこと。仕様通りに作っても、おもしろくなければみんなで話し合い、リリース直前まで何度も修正していきます。たいへんだけど、楽しい。それがゲームプログラマーの仕事の醍醐味です。
制作工程におけるゲームプログラマーの役割
企画段階
企画の前段階で、ゲームプログラマーのリーダーがゲームプロデューサーと話し合い、フルスクラッチ開発にするか、ゲームエンジンを使うかなどの開発環境を決めるケースがあります。
企画
プロトタイプ試作
おもしろさを生み出す最低限のしくみを試作
設計段階
仕様が決まったら、プログラム全体の設計をどうするか、どういう技術を導入するかなどを決めます。そして、ゲームを作る際に必要な要素を上げて、設計します。
基本設計
アーキテクチャ設計
●プログラム構造設計 ●エンジン選定 ●インフラ選定 ●クラス設計
実装・テスト段階
設計が終わったら、ゲームプログラマーのリーダーが担当を決め、担当ごとにタスク(プログラムのどの部分を作るか)を分担していきます。一つのプログラムが完成したら、それを統合してテストします。それをチームごとにくり返し行います。
アルファ版制作
メイン要素開発
ベータ版制作
メイン要素高度化、サブ要素開発
マスター制作
不具合修正
ある程度できあがったら、正しく動くかテストします。小さなテストは開発しながら何度も行いますが、この段階ではいろいろな職種の人と話しながらテストを行います。
ゲームプランナーとの連携
ゲームプログラマーのリーダーは、できあがったものが仕様に合っているかをゲームプランナーに確認してもらい、違う場合は作り直します。技術的な問題でゲームプランナーが考えた仕様を実現できない場合は、代わりの技術を提案し、実装できるレベルまで持っていきます。
ゲームCGデザイナーとの連携
グラフィック担当のプログラマーが、ゲームCGデザイナーの作ったグラフィックデータをゲームに組み込み、快適に動くかなどをチェックします。サウンドも同様で、サウンド担当のプログラマーがサウンドクリエイターの作った音をゲームに取り込みます。
スマホゲームの場合は、リリースした後にイベントなどでゲームのおもしろさをどんどん追加していくので、リリース後の工程が長く続きます。そのため、継続的に追加したり変更しやすいような構造にしておくことも、ゲームプログラマーの腕の見せ所です。
■リリース後の役割
ゲーム制作の重要な役割を担うゲームプログラマーには、さまざまなスキルを求められます。特にプログラミングスキルとコミュニケーションスキルが重要で、ゲームプログラマーコースでは主にチーム制作を通してこれらのスキルを養っています。
プログラミング
スキル
ゲーム業界に入るためには、ゲームを実際に作れるスキルが必要です。IT業界などと比べてゲーム業界のハードルは高く、初めからゲームを作れるスキルがないとほぼ採用されません。就職活動の際には、大手のゲーム会社ほど成果物を重視しています。
コミュニケーション
スキル
ゲームプログラマーはいろいろな職種の人とチームを組んで仕事をするので、自分の意図を正しく相手に伝え、相手の話をしっかり聞くことが大事です。こうしたスキルは実際に経験しないとなかなか身につかないので、ぜひ習得しておきましょう。
能動的姿勢
(やる気)
ゲーム業界は、日々新たな技術が導入されている最先端の業界です。したがって、入社後も勉強を続けていかないと、技術に追いつけなくなってしまいます。能動的に動けばスキルも高まり、自分から積極的に提案すれば、会社はきちんと評価してくれます。
Teacher’s
Voice
ゲームプログラマー
大圖 衛玄 先生
担当科目:ゲームプログラミング実習、ゲームプログラミング応用実習
【プロフィール】
「NINTENDO64」や「PlayStation」などコンシューマーゲームの開発に携わる。国内最大のゲーム開発者向けのカンファレンス「CEDEC」にて多数講演。「CEDEC 2012」における聴講者アンケートの結果、上位者となり「CEDEC AWARDS 2013」ノミネーション委員に選出される。著書に『ゲームプログラマーのためのコーディング技術』がある。
ゲームは昔と比べるととても複雑になっており、学ぶことがたいへんな分野になってきています。数学の知識や論理的思考が不可欠で、そこが不足しているとゲームをプログラムすることは困難です。だから、ゲームの楽しさの中にある技術に興味を持ち、高校時代から数学や物理を勉強してください。将来必ず役に立ちます。
また、ゲーム業界の動向にも目を向けておいてほしいですね。ゲーム会社のホームページを見ると、ゲームプログラマーに求める人物像などについて細かく書いてある場合があります。いまはまだピンとこないかもしれませんが、そうした情報に敏感になってほしいと思います。自分で情報を探していく能動的な姿勢がとても大切です。
最後に、ゲームプログラミングに興味のある人は、どんなゲームでもよいので、ゲームを作ってみてください。最近はゲームエンジンも流行ってきて、入門書もたくさん出ています。私が小学生の頃は、印刷された本を見ながらプログラムを書いていました。いまは、好きなら誰でも簡単にゲームが作れる時代です。何を学びたいか、目的意識を持って入学してきてください。一緒におもしろいゲームを作りましょう。
若きつくりびと®とは、日本工学院ならではの本格的な学習環境のもと、自由にモノ、コト、場、健康、喜びなどをつくる(創る)本校生を表すことばです。課外活動や学業などに優れた学生や、高い学習意欲を持ちながら経済的な事情で就学困難な学生に対し、さまざまな学費サポートを行っています。
ゲームクリエイター科 4年・2年
2022/12/19
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2022/09/28
ゲームクリエイター科 4年・2年
2022/08/24
ゲームクリエイター科 4年・2年
2022/07/25
ゲームクリエイター科四年制/ゲームクリエイター科
開催日
4/16(日) 23(日) 29(土・祝) 5/7(日)
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