大学や短大を卒業してから専門学校に入学する人の数は、1999年頃から目立ち始め、2000年以降は2万5,000人前後、専門学校入学者全体に占める割合は7.5~8.0%の間で推移してきました。2007年頃から少子化や景気などの影響により人数は減少していますが、それでも2023年は1万2,000人を超えています。
これは大学生や短大生の就職に対する意識の多様化によって、「就職を有利にするために資格を取りたい」「高度な技術を身につけてキャリアアップしたい」と考える人が少なくないことを表しています。なかには卒業まで就職が決まらず、そのまま就職浪人となるよりも、専門学校に入学して技能を磨き、数年後に改めて「新卒」として就職活動にチャレンジしようと思って入学を決意している人もいるでしょう。このような多様化の広がりをふまえると、大学卒業後に専門学校に入学する人の数は今後も一定数を保つと考えられます。
大学や短大の卒業者に加え、中退者、専門学校の卒業者、社会人、フリーターなどを経て入学した「既卒者」全体でとらえると、その割合はさらに増します。文部科学省の学校基本調査によると、2023年度の専門学校入学者の中で社会人経験や大学・大学院、高専、短大に在籍経験のある人は25.6%いました。すなわち、およそ4人に1人が既卒者として専門学校に入学しているのです。
日本工学院でも既卒者の割合は高く、全体で約16.4%、カレッジによっては23%となっています(2023年度在学生)。これは、既卒者のスキルアップ入学を支援する各種制度の成果です。そのひとつに日本工学院では、出身大学などで取得した単位を認定し、授業や取得単位を軽減する「単位互換制度」や「奨学金制度」を用意しています。既卒者向けの入学説明会も開催しておりますので、日程をホームページなどでご確認のうえ、ぜひご参加ください。